JFMF友の会 - 3次応答者イニシアチブの主催団体       

JFMF友の会は日本フルブライトメモリアル基金マスターテイチャープログラム (JFMF MTP) の同窓生によって2006年に設立された特定非営利活動法人です。環境、テクノロジー、異文化交流などの教育分野で教育の国際協力を促進することを目的としています。

President of Tomonokai - Kyoko Jones


3次応答者活動の中心


3次応答者活動は東北地方に在住のMTP同窓生の安否確認をしようとボランティアが根気強く努力したことに始まりました。東日本大地震と巨大津波が発生してから数時間後には彼らの迅速な活動が始まり、実際に全同窓生の安否が確認されるまでの2週間、文字通り24時間体制での懸命な活動が続きました。ここに佐藤エリッサさん、有満麻里さん、メルチ貴子さんらの多大な努力と活動に対し心から謝意を表し、その活動を讃えます。

背景

災害発生時、いつの時点で何が必要かと言う観点から3つのタイプのニーズおよび救援体制が挙げられます。第一次応答者の救援活動では緊急の人命救助や医療活動が遂行されます。その活動の遂行には捜査や救助の専門家チームが当たりますが、人命救助や遺体収容には世界中の専門家による救援隊が当たります。被災者のニーズに合わせ、衣類、食糧、水および避難所などへ救援物資を提供するのが2次応答者による救援活動です。その後、被災者の生活の建て直し支援をする人々が必要になります。これが私達が「3次応答者」(Third Responders)と名付けた第三次救援活動です。被災地の人達と実際に関わりながら長期間にわたって支援していきます。

災害直後の緊急救助活動では第一次救援活動および第二次救援活動に注目が集まります。被災直後の感情に訴える大きな衝撃から一般の注目や関心も高くなります。しかし、実際に第一次および第二次救援活動が終了しないうちに、或いは一定の救助活動が終わると、人々の関心が薄れてしまうことが多々あります。このような現象は被災状況や事態が精神的に辛いものになる時に現れる典型でもあります。災害時のショックは次第に消え去り、人間本来の感情的な衝撃が深刻なものになってきます。その理由は人々が自ら対処しなくてはならない現実に直面するからです。この段階で3次応答者(Third Responders)の必要性が重要になってきます。第三次救援活動では被災地の人達のために社会支援ネットワークを作り、それを利用しながら、各地域独自のニーズや関心事に合わせた生活の再建、再構築が出来るよう支援します。

「友の会」の3次応答者イニシアチブでは被災地の人々が国内の他の地域や諸外国との教育関連のネットワークを復旧し更に発展させていくことを目標としています。このネットワーク作りには次の4段階のプロセスがあります。1.各地域や外国の人々と連携し、継続的なコミュニケーションを維持していく方法を明確にする。2.どのような活動が可能でそれを実施するためにはどのようなリソースが必要かの査定。3.具体的な活動計画の作成及び計画実施に必要なリソースのとりまとめ。4.自立可能で無理のない計画に基づいた行動。


モデル・プログラム

東北地方全体にMTP同窓生が在住しているので,3次応答者イ二シャチブは被災地全域をカバーするプロジェクトとします。ただし,目標達成のための第一段階は,応用が簡単でしかも持続可能であるように立案され試験済みのプログラムを開発することです。現在、MTPと気仙沼市教育委員会が協力してこの計画設計と試験運用を進めています。テストコミュニティーとして気仙沼を選んだのにはいくつかの理由がありますが、そのひとつは、気仙沼が今回最もひどい災害を被った地域のひとつだからです。にもかかわらず,気仙沼の人びとはこれまでにも度重なる災害にもめげず、常により良いコミュニティーを目指すという伝統に支えられて復興活動への意欲を既に明らかにしています。更に気仙沼とMTPはこれまでの10年間に様々な課題に取り組んで来たという重要な事実があります。ジョーンズ・享子のエッセイ「私と気仙沼」に、MTPと共に復興計画を歩む気仙沼の意欲と決意を読みとることができます。


マスターテイチャープログラム (MTP) 活動について

私と気仙沼

 

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